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私の質問に、太陽は後頭部を掻きながら、
「ん?ああ……なんでやったかな」
って、とぼけた
私はそんな彼の顔をじっと見て、思わず笑ってしまった
「心配してくれたんだ?」
「……そんなサラッと心を読まれたら困るんやけど」
「ふふふ。太陽、真由に隠し事は出来ひんね」
「隠し事どころか考え事も出来んわ」
太陽は呆れたようにため息を吐いてから、
「まあ……あれや」
微笑んで、私の頭に手を置いた
「電話してくるかと思っとったけど……バカにし過ぎやったな。よくできました」
そしてそっと私の頭を撫でてくれた
「あ……えへへぇ♪」
自然と笑みがこぼれた
ホメてもらえた~♪
「ふふふ。ホンマに仲がよろしいことで……では、邪魔者は消えましょうか」
そう言って、夕日はまたニコリとした
「夕日……車とか変態とかに気を付けて行けよ」
「大丈夫!太陽は真由のコトだけを考えなさい」
人差し指をたてて、言いつけるように言う夕日
でもすぐに微笑んで、小さく手を振った
「じゃあ、また明日」
「おう」
「うんっ、また明日ね」
私達に背を向けて歩き出した夕日を見送った
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