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「いやさ。あいつの依存度が少し高いと思って、ここらで一人にも慣れさせようとおつかいに行かせたんやけど……」
口ごもって後頭部を掻く太陽
ウチは言いたいコトを察して、
「……心配になって出てきたワケや?」
「ん……まあ、そうなるな」
彼は照れくさそうに答えた
その姿が、少し微笑ましい
──真由のコト言えへんやん
アンタも真由と離れると不安でしょうがないんやろ?
「ふふふ…」
「なんや?冷めた目で見たかと思えば笑って……」
「別に~。……どこに買い物に行きよん?」
「ん、ああ、スーパー」
スーパーか。道は途中まで一緒や
「ウチ友達の家に行くねんけど、途中まで一緒に行ってええ?」
「ええけど……真由に見つかるなよ?」
「はいはい」
……小学生の尾行みたい
真由のコトを子ども扱いできへんで
そう思いながら、変わらない幼馴染みの後ろについていく
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