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「あん?……ああ、覚えとるよ。俺から言い出したんやから、当たり前やろ」
「そっか……」
――太陽と一緒にいたい
太陽と約束をした時、うちはそう思った
ずっと守って欲しいと、そう思った
でも、太陽はウチとは別に守るものができた
きっと、真由を一生守っていくだろう
そんな彼に、ウチまで守って欲しいとは言えない
それに……約束した時は、彼が守ってくれる、っていうことで安心したかったのもあるけど、それよりも一緒にいたい気持ちの方が強かった
そして、彼は約束とは別に、ウチと一緒におるって言ってくれた
だから……
「約束は……もういいよ」
ウチは……もう大丈夫やから
「太陽は、真由だけを守ってあげて」
と、ウチは言った
笑って――言えた
「夕日……」
太陽はウチを見つめた
返事に困ってるみたい
そう思ったから、
「でも……まぁ、親友としては、守ってもらいたいけどね」
と続けた
すると、彼は優しく微笑んで
「……おう。任しとけや」
ウチの頭をポンポンと叩いた
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