昼休み (著:八白円さん)

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「あ、まただ」 「ん?なにが?」 「自販機。昼はいっつもそれ」 「なにが?」 「お茶」 「え?あ、これ?」 「うん、それ」 「これがなに?」 「なんで、120円でお茶?」 「なんでって」 「だって、他にも飲み物はあるだろ?」 「そうだけど」 「そうだけど?」 「・・・尋問?」 「多分そう」 「そっか」 「うん」 「なんでお茶かって?」 「そうだった」 「忘れてたの?」 「……」 「そんなに興味なかった?」 「そうじゃないけど」 「どうしてかって言うと、味にはあまり興味がないからかな」 「じゃあ、学校の水なら飲み放題なのに」 「そうだけど」 「そうだけど?」 「やっぱり、尋問?」 「マイブームなんだ」 「変だね」 「弘晃ほどじゃない」 「そっか」 「うん」 「うん」
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