レベル1 カリヤの村

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村では…。 昨日から、居なくなった子供を探して、村の男たちがなん組かに分かれて森に入った。 「湖の向こうに行かれたら不味いぞ。」 誰かが呟いた。 「そうなる前に、何としても見つけるんだ!」 リーダーらしい男が叫んだ。皆が一斉に頷く。 小さいとは言え、獣人の村の子供だから、一晩ぐらいは心配しないが、迷い込んだ先が問題だった。 ここは精霊の森と呼ばれている。だいたいはおとなしい精霊だが、なかにはわざわざ出てきて、いたずらをするものもいる。 湖に落とされたり、崖まで連れて行かれたり。 そして、湖の向こうには森の主。大蛇の姿をした精霊の棲みかがある。
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