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歩き始めて少したつ頃、前から物音が聞こえて来た。皆が走り出す。
迷子の子の父親が、名前を呼んで飛び出した。
村人も後に続く。子供が父親に抱き上げられた時、知らない人間と対峙していた。
「誰だ!人間か?」
村人は、めったに村から出ない。みんな見た事がない。
興奮した仲間が、人間を殴り付ける。一発で伸びてしまった。
殴った仲間も、びっくりしていた。
「人間は、こんなにもろいのか?」
「いや、これはまだ子供じゃないか?」
「とりあえず、村に連れて行こう」
皆が浮き足立っていた。
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