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その頃、村長の家では、男たちが集まって相談をしていた。
「とりあえず、あの人間が目を覚ましたら問い質して見よう。それからだ。」
「見張りの交代を…」
表が騒がしくなり、
「あんたたち!なんてことしてくれたの!」
ババーン!と、勢い良く扉が開いて、怖い顔の女たちが入ってきた。
「あのこは迷子になったミリたちを保護して、食べ物までくれた恩人だよ!」
「話も聞かずに殴り付けたって!この!おおばかもの!」
「ええ!」
一斉に驚く男たち。
ここは、カリヤの村。獣人狼の一族が暮らす村。
女性も、同等に狩りをする。特にこの村の女性は有名だった。
そして、そのあと暫く
「俺じゃない~」とか「知らなかったんだ~」「許しくれ~」とか、
がんごん、どす…ぐふっとかの、鈍い音が…。
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