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ぶぶぶっと、携帯が震えて、受信。ポチ。
「湖に住む、水の精霊です。」
ポリポリと、こめかみをかいてみる。
もしかして、目の前のこれかな?
「目の前の方ですか?」
送信。
めんどくさいなぁ…。あ、もしかして…と、電話番号を開いてみる。登録されてた。
水の精霊、通話できるのかな?
とりあえず、通話発信!
コール音が鳴って、カチャっと相手が出る音。細かいな…。
「もしもし?聞こえます?僕はニコル。目の前にいる者です。」
「あ、話せた。今、出て行きます。」
出て行く?首を傾げていると、水の固まりがぶるぶるっと震えて、水で出来た少女の形に成った。
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