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あ、あれ?待って、皆?
そりゃあ確かに、おばあちゃんの携帯がなければ、右も左も分からない新参者ですが…。
頼りないですが…。
こっちにきた時よりも、大きくなってるんだし…。
「そこまで、過保護にする必要があるかな?」
ポツンと呟くと、
『皆、京子と一緒に居たいのよ。』
「サアヤ!」
振り向けば、精霊さん達が笑っていた!
サアヤにアポロンさん、オフィーリアさんもいる。
あ、前に会った王宮の精霊さんもいる。
『サアヤ隊長、こっそり京子を運んじゃおう!』
ニヤリとアポロンさんが笑うと、風の精霊さん達があたしを囲む。
『こんにちは、京子。僕はケリーに加護を与えている、風の精霊セレニティだよ。よろしくね。』
にっこり笑って、あたしの手を取る。
それが合図だったのか、風の精霊さん達の力でフワッと浮き上がった。
凄い!あたし、飛んでる!
「あ!おい!京子!」
「ニコル!」
「やだ!ニコルってば!」
皆が気付いて慌ててる。アランが、バサッと羽を出すけど、
「やだ!何で飛べないの!」
だって、精霊さん達が抑えつけてるんだもの。
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