レベル 21 そして、さよなら。

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「ねえ?どこに行くのかな?」 フワフワと浮いてるあたしに、精霊さんは一斉に答えてくれた。 『『『勿論!カラオケオールよ!(だ!)』』』 どこにあるの?カラオケボックス…。 「行って来まーす!心配しないでー!」 小さくなってる皆に向かって、手を振るけど…聞こえたかな? 慌ただしい展開で、ちょっと落ち着きたかったのもあったから、皆には悪いと思ったけど…。 「ニコル!帰って来るんだよな!」 サウジ…。 目が、不安そうに揺れてる。 「うん!待ってて!」 話しは終わった!とばかりに、精霊さん達があたしをドピュン!っと引っ張った。 「ウワアァァァー!!」 あたしのドスの利いた叫び声が辺りに広がる。 早く元に戻りたい…。シクシクシク…。 あたしが連れ去られた後…。 「帰って来る。そう言ったよな。」 「そうね、サウジ。ニコルは、あたし達には聞こえるって分かってて、あんな遠くから話したんだもの。 あたし達の所へ帰って来るわよ。 あー!楽しみ!あの姿のまま帰ってきてくれたらうれしいわぁ~。」 アランとサウジの会話に、周りが騒然となり、ニコルの居場所をどこにするのか、また話し合いというにはあまりにも物騒な会話が続いたのだった。 後日、王城に魔族代表や獣人代表が集まり、連日の会議の後ようやく新たな魔王誕生の知らせが、世界中で発表されたのだった。
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