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こいつ今怖かったっていったよな…?
綺麗系な顔して女に困らなさそうで年がら年中ヤってそうなこいつが。
「驚いたな。お前、セックスの経験は?」
「なっ!!?何言ってんだよ!!せっ……え!?」
顔を赤くしてるところを見ると未経験なのか、それとも性によっぽど興味がなく無知だったのか。
だが一つわかったこと、
「お前、快楽に慣れてなくてイクのが怖かったんだろ。」
「…………」
図星らしい。
この年にもなって未経験者は公立にはほぼいない。
「元私立か。流石坊っちゃんってとこか。」
「うるせー…ってかさっさと俺を皆がいる場所に帰らせろ。」
「いきなりそんな強気になっちゃう?まだ俺の方が優位なんだけど?ヤろうと思えば無理矢理ヤれちゃうんだよ?」
ぐっと近づけば顔を反らして反抗を示す。
「や、ヤらねーだろ。お前。女には困ってなさそうだし、ヤる相手ならいくらでもいるだろ?」
「さぁ?取りあえずヤっちゃうかも。」
「…………さーせんした……。」
「よし、良い子だ。」
今日はこのくらいにしといてやろう。
未経験で絶頂が怖いなんてやつ滅多にいないし面白いことがこれからも起こりそうだしな。
「よし、じゃあ帰るか、っとその前に、俺のことは他の奴には絶対に話すなよ。話してお前の得にもならないし、きっついお仕置きが待ってるからな。」
「…………。」
「はい、は?」
「…はい…。」
身体の動きを封じ込めていた魔法を解いてやる。
あいつが自由に手足が動くことを確認した後、ワープの呪文を唱える。
ふわっと身体が浮いていく感覚と共に目の前が真っ暗になっていく。
すぐに視界が開けたと思うとそこはさっきとはまるで別の場所だ。
戦っているクラスのやつらも見える。
「あんた、すげーな。」
「俺にとっては普通だ。」
一言言ったあと俺はさっと離れた場所に移動する。
あんなやつらと戯れていても何も楽しくないからな。
離れていくのと同時ぐらいにあいつもクラスの皆がいるところに走って向かっていた。
「さて、これからはどうやって遊んでやろうかな。」
想像に胸を膨らませる。
天使の加護を持っている奴をこれからどう扱っていってやるか。
どちらにせよ、これからどう動いてくれるか
「楽しみだ…。」
ふと後ろに気配を感じた。
この気配の持ち主は…
「リクロス…様?」
「なんだ?ライディス。」
。
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