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結局、バイクを諦め普通に歩いている二人。諦めとは言うものの、別にピンチでも無いのだが…
「新しいクラス楽しみだな~。あっちゃんは?」
「静かならどこでも…」
西野高校…俺たちが通っている高校だ。これと言った特徴はないが、勉強、部活、イベントはそれなりででかさもそれなりだ。校則も比較的緩いこともあり、生徒数もそこそこだ。まぁ、どうでもいいけど…
「はぁ…あっちゃんも少しは楽しんだ方がいんじゃない?」
「そうだぞ!ただでさえ、恐いんだからな。」
「うるせえよ…大和」
「大和おはよっ。」
今俺と理子が挨拶をした奴は…杉内大和(すぎうち やまと)俺らとは中学のころからの腐れ縁で、何かと絡まれるうちに友達になった。かなりの情報通でなおかつ変人である。こいつのせいで俺はいろいろ苦労している。
「亜騎、喜べ!我らは二年A組だぞ!」
「ほんと?大和?よかったわね?あっちゃん。」
「別に…どこでもいいし。」
「つれないな~亜騎は。それより早く行こうではないか!」
「メンドくせえ…」
彼はそうつぶやき、二人を追う。
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