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「おはよ~!」
「おはよう皆の衆!」
二人は元気に教室に入る。こいつらは何だかんだ顔も広いしな…もちろん俺はそんな事はしない。
かく言う俺も知り合いがいない訳ではないが、積極的にいくなんてメンドくせえ事はしない。
「ところで亜騎よ。聞いたか?隣のクラスに転校生がくるらしいぞ。」
「それが何?興味ねぇし…」
「ほんと?大和?どんな人なの?」
「ふむ…俺がつかんだ情報によると、どうやらアイドルだったらしいが、高校生活を送りたくてこの度地元のこの高校に来たらしい…」
「へえー…アイドルねぇ。どんな人だろ?」
大和の相変わらず無駄な情報に、理子は関心している。
「別に…どうでもいいよ。隣のクラスだし、TV見ねえから知らねえし。」
「ふっ…名前くらいは聞いたことはあるだろうがな。亜騎がそう言うなら何も言わんよ。」
そういい残し、大和はニヤリと微笑むと、自分の席へ向かう。
「気持ち悪りぃ奴…」
「そゆこと言わない。じゃあ、私も戻るわ。」
そういい、理子も戻る。そして、静かになった自分の席で、彼はため息を吐くのだった。
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