いつもの日常

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「おはようみんな。一年間よろしくぅ!夏目君も起きなさいよ?」 (メンドくせえ…この人が担任かよ…) 今元気いっぱいに入って来た教師は、坂本奈々(さかもと なな)一年の時も担任で、少し俺の事情を知り何かと気にかけてくれる。おれからしたらウザいんだが、その見た目と若さ、フランクな性格と適度な熱さで生徒には人気だ。 「この後始業式だから、廊下にならんでね~」 坂本先生の呼びかけに、生徒達は従い廊下へと足を進める。俺?もちろん並ぶさ、後からうだうだ言われる方がメンドくせえから。 「長えな…」 「なら寝るなりサボるなりすればよいではないか?」 大和が、少しからかいながら亜騎に言う。 「…坂本がちょいちょい見てくんだよ。ああうぜえ。」 「ふっ…モテて良かったではないか。」 「うるせえよ…」 第一、教師なんざにモテても嬉しい訳ねえだろ。まあ教師じゃなくてもモテたいなんざ思ったこともねえが。早い話しがメンドくせえからだ。 「時に、亜騎よ。今日暇か?飯でもどうだ?」 「何か企んでるのか?お前が普通に誘うなんて。」 「なに。始業式くらい普通に過ごしたくてな。」 「嘘くせえ…まぁどのみち今日はすまねえが無理だ。部に顔出すのとバイトがあっから…」 「そうか、ならば次回にしよう。さすが部のエースだな。」 「はいはい…」 エースか…部員数が2人にエースもクソもあるかよ…んな事より始業式長えな。メンドくせえ…彼はまたため息を吐く。
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