【電車】パラレル☆パラレル

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「ココ、こーされたんだろ?」 ゆっくりと、一字一字をはっきりと言いながら、 榊の手が俺の胸に触れる。 「は!?」 「それで?これをこー引っ張られてこの突起を押しつぶされたんだろ」 さっきの動きと一挙一動違わない榊の手の動き。 意味不明!!! 「な、なんで…!」 「で?てめーは濡れるほど感じたんだろ、この淫乱が」 俺の問いを完全に無視して、榊の手が同じように下肢へと伸びる。 「まさかてめーがこんなヨがるなんてな」 呆然とする俺の目の前で、榊の指がぬらりと光った。 「…!」 榊がその指を口に含む。 まるでアイスを舐めるように旨そうに指を銜える榊。 「…よ、よがってとかないし」 俺の脇腹を榊が撫でた。 「ウソツキ」 榊は極上の王子スマイルで断定する。 「月曜からは1号車な」 「は!?」 何気なく言われた一言に唖然とする。 「探すのメンドクセーし」 ま、まさか、お前か!!俺の尻触ってたのは!!! 「だ、誰が乗るか!!!」 「男に股間まさぐられてヨがって射精までしてたってバラされてーならそれでもいー」 悪魔!!!自分で触ったくせに!!! 「乗んだろ?」 問いかけの形をとってはいるものの。 それは命令。断ることなど出来る筈が無い。 熱い吐息を耳に吹きかけられて、俺はのろのろと頷いたのだった。 ------------------------- どーなる俺の月曜日イィーーー!? ☆どーしよーもないまま終わり☆
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