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おまわりさん、ここにバカがいます。宇宙人かも。
なにせ日本語が通じません。
硬直した俺。
気付いたら目の前に間宮。
何で逃げない?って言いたいのはよくわかる。
でも俺!上から岩とか転がってきたらとりあえず目ぇつむるタイプなんだってば!!
普段のたんぱくな性格が裏目に出るのは緊急事態が起きたとき。
一歩、一歩と後退する俺。一歩、一歩近づいてくる間宮。
「…!」
背中にかたい感触。
部屋のはじっこに置いてあるピアノにあたったらしい。
「今度はドコの勉強したい?昨日みたいに下にするか?それとも昼みたいに上?」
下と上、というところでさらりとその箇所を撫でられ、びくりと震える。
セクハラ!俺男だけどそれセクシャルハラスメント!!
「それとも?どっちも?」
んなわけあるかっ!
「ど、どっちも…んぁ…」
ヤダ、と言おうとしたところで口を塞がれた。
ひいっ!だからなんで俺はこの人のチューを避けれないんだーーーッッ!
柔らかい唇が、俺の唇のふちを行ったり来たり。
啄むようなそれがあまりにも優しくてゾクゾクする。
だから!ゾクゾクじゃないってば!!
負けるものかと睨み付けて気付く。
青!
放課後はコンタクトを外していいのだろうか。
薄く茶色がかった髪によく似合う青い目がまっすぐに俺を見ている。
これか!?この青い目になんかかけられてんの!?催眠術とか!?
そんなことを考えている間にも、間宮の舌が俺の口に入り込み、歯茎の辺りをいったりきたり。
ぎゅーって口閉じてたのになんで!?
「ん、……は……」
漏らしたくもないのに、変な音が口から漏れる。
「…んぅ……ぁ」
薄い室内灯に照らされて、熱を帯びた青い目が真っすぐに俺を見ている。
キレーすぎだし…ッ!
気持ちいいとかありえないけど、催眠術ならしかたない…のか?
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