あのとき来たのがセンセーだったら

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舌先を吸われ、ちゅっという音を残して唇が離れる。 そのままぎゅうと抱き締められ、肩口に間宮の顎。 「……そんなにやらしい目で見つめられたら、欲情するんだけど?」 首もとで囁かれた低い声にゾクゾクと身体が震えた。 てか欲情って!!何いってるんだこの人はー! 「お、れにそんな要素な、いし」 息が整わないけどそのまま喋る。 だって欲情って! そんな要素が俺にあったら、全人類フェロモンむんむんな人達の集まりだー! てかもう突っ込みどころ多すぎてどこ突っ込んでいいかわかんないし! 「現に俺はしてるけど?」 欲情。と言いながら耳に舌を入れられた。 「……ひゃ……っ」 う、わ! 背中を駆けあがるゾクゾク。 そして、背中からいつの間にか入り込んでいた間宮の手。 それがわき腹から背中のゾクゾクしたところを撫でる。 「んッ…や……ッ…」 いろんなところから沸き上がる快感に耐え兼ねて、俺はぎゅっと目を閉じた。 どうしよう、気持ちい ってうわーーーッ!駄目だ!俺!!今だから何言おうとした!? 恐るべし催眠術!!しっかりして俺ぇ!! 手のひらに爪を立てて握りこむ。 「力入れすぎ。傷つくから」 痛みで我に返ろうとした俺の手を包みこむ間宮。 ゆっくりと開かれて、そのまま口元に持っていかれる。 俺の指の付け根に間宮の舌が這い回りって……………… え? ってえええ!? ……………………!
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