第一章…異…

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「いらっしゃい!」 ノークラブス共和国 小さな小さな国 そんな国の中心に小さな小さな居酒屋。 小太りの叔父さんがとても可愛らしい女の子に話し掛けた。 「偉いねピノちゃん 若いのに居酒屋を切り盛りなんて」 「やだ!おっさん 褒めても何も出やしないよ!」 また少女…ピノもとびきりの笑顔で返した 「…それに」 先ほどの笑顔とは裏腹に真剣な眼差しになった 「この店はママの唯一の居場所なんだ ママの居なくなった今 うちが頑張らなきゃ この場所を守らなくちゃ……」 ぐっと手に力を入れた 「そうかい。 叔父さんも応援してるよ!」 ばんばんとピノの背中を叩く叔父さん。 「ああ!!」 まだ皆知らなかったのだ この後、ピノに異変が起こり居酒屋から姿を消すことを。
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