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「いらっしゃい!」
ノークラブス共和国
小さな小さな国
そんな国の中心に小さな小さな居酒屋。
小太りの叔父さんがとても可愛らしい女の子に話し掛けた。
「偉いねピノちゃん
若いのに居酒屋を切り盛りなんて」
「やだ!おっさん
褒めても何も出やしないよ!」
また少女…ピノもとびきりの笑顔で返した
「…それに」
先ほどの笑顔とは裏腹に真剣な眼差しになった
「この店はママの唯一の居場所なんだ
ママの居なくなった今
うちが頑張らなきゃ
この場所を守らなくちゃ……」
ぐっと手に力を入れた
「そうかい。
叔父さんも応援してるよ!」
ばんばんとピノの背中を叩く叔父さん。
「ああ!!」
まだ皆知らなかったのだ
この後、ピノに異変が起こり居酒屋から姿を消すことを。
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