12人が本棚に入れています
本棚に追加
「ごめん、ケータイを落としちまったみたいでな」
落としたは無いだろ……、という呟きを背に浴びながらケータイを拾う。
すると女子たちは蜂の巣をつついた様に解散した。
そこで西森の表情を伺うと、少し驚いているようだった。
「西森、オレたちと昼飯食わないか? 」
突然誘われて動揺したのだろう。
西森は、少し間を空けてから頷いた。
それから、ライヤにケータイを返し(なんだかブツブツ文句言ってたが気にしない)学食へ向かった。
だが、
これから事件が起きるような――――
そんな嫌な予感がしたのは言うまでもない。
最初のコメントを投稿しよう!