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「りょうは日本一ダメダメで、世界一やる気が無くて、宇宙一クズやろーで、ゴミクズ以下だもんね」
ぐっ。ひどい言われようだ。
「そうやって、自分を卑下したくなるのは分かるよ。
でも朝からそれだとテンション下がるからやめといた方がいいよ?」
早朝の教室でオレを罵っているのは幼馴染の栗林 鈴華(クリバヤシ スズカ)だ。
オレは小さい頃からの仲なので、スズと呼んでいる。
スズは、普段は誰にでも優しいのだが……。
蓋を開けたら、まぁタイヘン。
超毒舌女のお出ましだよ。
少し人見知りな所があって、気の許した人にしか発動しないけど、コイツの罵倒は天下一品。
機嫌が悪いとすぐ『毒舌モード』に。
神様、何でもっとマシな特技を彼女に与えなかったんですか?
「おい、オレだっていつもこんなに悲しくなるような回想をしているわけじゃねーんだぞ?」
肩をすくめて、わざとらしく続ける。
「スズだってあるだろ、なんか散っている花びらを見ると虚しくなるこ――」
「うっさいだまれ」
「ハイ。スイマセン」
怖ッ! なにあの表情、つか何で怒ってんの?
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