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「しつこい、らいやは遠出した時に貰った割引券くらい邪魔」
「ぐはっ」
貰ったはいいけど、ここら辺に店ねぇよ! っていうパターンですね。
結局ゴミ箱行きだよな。
んで今度からは貰わないようにしようってその時だけ誓うことはよくある。
「割引券なんて、友達に渡しちまえばいいんだよ」
あ、あいつさり気なくこっち向いた。
「ライヤ、オレはゴミ箱じゃねーぞ?」
何か勘違いしているようなので諭すように伝える。
「いやいや、分かってるって。涼はゴミ箱じゃなくて、エチケット袋以下だろ?」
ヒュッ
サクッ
「痛ってえぇっぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええぇぇえええええええええええええええええええぇぇぇええええええええええええええええッ!」
ストライク。オレが投げたシャーペンは見事にライヤの額に命中。突き刺さった。
「おおっ。ナイスコントロールだよ、りょう」
スズが褒めてくれたので、右手の親指を立ててグーサインで応える。
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