破壊神

街へ

俺達四人は、外食をする時にいつも入る店へと向かう。

向かっている所は、手頃な値段で食事ができる店。

親の脛かじりである学生が入れる店など限られている。

世話になっている俺は、特に。

外食なんか滅多にしない。

「いらっしゃいませぇ～」

気の抜けた声を出すウエイトレスに出迎えられ、俺達は席へと案内された。

注文し、テーブルに並べられた食事。

俺の前にあるのはハンバーグ。

俺の好物だ。

昔から変わらない。

皆一斉に食べ始め、俺もハンバーグを頬張っていた時、急に思い出したかのように話し出す──シキ。