街へ

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「ルキアが選んでくれよ!」 シキは笑顔でそんな事を言ってくるが……果てしなく面倒だ。 あまりのウザさに蹴ってやろうかと思った時、ある商品が視界に入った。 「これにしろ」 それを手に取り、シキへと渡す。 「何だよ、これ!」 少し憤慨した様子のシキ。 「これって、首輪じゃんか!!」 俺が渡したのは、赤い石の付いた黒い革のチョーカー。 「お前に似合うの、それしかないだろ? なんたって『ポチ』だしな!」 「ポチって言うなっ!!」 ポチのくせに怒っている。 でも、結局は買うみたいで、すぐに金を払っていた。
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