0人が本棚に入れています
本棚に追加
人間は不思議だ。
共に笑い、共に涙し、共にしあわせになろうとするのに
後ろを向き合った途端に、
離れてしまった途端に、
平気な顔して、色んな形をした毒を吐き続ける。
周囲が、どんどん冒されていくのにも気付かずに。
足元にも迫っているのに。
ひた、ひた。
ぽとん。
己の足が、淀むのに、浸かってしまうのに。
非常に、不可解だ。
でも。
全部、吸い込んで、
ふぅ、っと息をはくと、
赤い、ピンクで、黄色の、オレンジや、緑の、
花を咲かすひともいる。
花びらに触れると、
ぐんぐん、
ぐんぐん、
私の見えない所まで咲き誇り。
あとは、何も残らない。
うっすら、花の匂い。
花の匂いの、するひと。
だから、人間は、未知だ。
最初のコメントを投稿しよう!