プロローグ

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うっ、ひっく……。 文乃、もう会えなくわけじゃないだろ? またいつか会えるって、だから泣くなよ……な? そうだよ、聖耶の言う通りだぜ。お互いを信じていればいずれ、いや必ず会えるさ。 ……ほんと? あぁ本当だ ……約束だよ。 おう約束だ! 約束! 指きりげんまん嘘ついたら針千本飲ーます、指きった――。 ……またな。 文乃の頭を優しく撫で、海斗と握手を交わし別れを告げて電車に乗り込む。それに合わせるかように扉が閉じ、発車した。 …………約束だよ、聖耶――。
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