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―過去― 久しぶりに来た過去は当たり前だけど懐かしかった。 この時の自分はまだ自分だった。 この時代から自分は失われたままだ。 この頃までは本音で話せる奴がいた。仮面はなかった。 自分が仮面をつけたのは、親友がついた嘘に気づいてからだった。 自分は本音を話さない。 誰にも心はみせない。 そうきめていた。 でもそれは間違いだった。 見せないために自分を無くしてしまっていた。 すべての人間に。 無意識のうちに大好きな彼女にまで心を隠してしまっていた自分が情けない。 怖くたって、傷ついたって好きな人には好きって伝えるんだなんて曲があったけどまさに共感できる立場だとおもう。 この時代の自分を隠す前の自分にこれを伝える。 伝わるのだろうか。 いや、伝わらなくてもいい。 自分がいつかその言葉を思い出せればいい
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