手紙

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手紙は出来るだけ昔の自分の考えに合わせたつもりでかいた。

これならガキの自分でもわかってくれると思う。

決めた位置に手紙を置いて自分は未来へと戻った。

直接言えたらやっぱりいいんだろうけど、直接会えない事実。

仕方がない。

未来に戻った自分は最初の未来が記憶から無くなって、別の記憶に入れ代わった。

元の記憶はデータとしては残っているそうだが、自分では見ることは出来ないそうだ。

元の記憶より自分は良くなれているのだろうか。

自分には分からない。

でも前の自分は良くなると確信してたんだから大丈夫だと思う。

手紙はやっぱり今でも見直すことがある。

最初は別の誰かが入れたんだと思ったけど、タイムマシンが出来た時に自分が渡したのだと感じた。

この手紙が自分の支えには確かになっていた。