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目の前が真っ暗だった。
もちろん気持ちのうえでも真っ暗だったのだけれど、それ以前に目の腫れが酷すぎて、自分が目を開けているのかどうかさえわからなかった。
今の自分はどれほど酷い顔をしているのだろう
そんな冷静なことを考えながらも、まだ目から涙は次々とこぼれ落ちていた。
「聞いてよ、別れちゃった。」
「えっ、まじ?なんで?」
女の子ならよく友達とそんな会話をして、泣いたり怒ったりするけれど、そのときの私は本当に、誰にも会いたくなかった。
けれど、1人が怖かった。
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