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次の日も、その次の日も、私はるかと駅前で待ち合わせをして教室へ行った。
大学生になっても、男子と女子という意識がどこかにあったのか、男子同士、女子同士の仲が少しずつ良くなっても男女で話す機会はなかなかなかった。
私は田中健太郎と早く仲良くなりたいなと思いながらも、先陣をきって話しかけるほどの勇気はなかった。
相変わらずのサークルの勧誘の中を通り抜け、オリエンテーションを受けて帰る2日間だった。
そんな中、大学生活最初のイベントが明日に迫った。
研修旅行1泊だった。
「スーツで旅行とかテンションあがらないよねー」
「てか出会って一週間もしないうちに裸の付き合いしちゃうんだね、クラスメイトと!」
私とるかはそんな会話をしながら当日の朝、大学の集合場所に向かった。
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