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「新入生代表、平山梨紗。」 「はい。」 壇上で喋る彼女は、静かで、それでいて透る声だった。 ホームで見た彼女は、そのまま消えてしまいそうな儚さを持っていたのに、 今喋っている彼女は朝の姿とはまるで別人のような… 凛とした姿でそこに立っていた。 「平山…梨紗…」 その時、俺は初めて彼女の名前を知った。
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