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ギルスはびっくりしていた。
「そんなに珍しいのか? 父上」
ユリスが訊くと、ギルスは驚きから立ち直り、頭を撫でた。
「そうだ。魔力量で大体大人平均10000くらい。そして属性はふつうは多くてせいぜい2属性だ。まあ、一人は例外としてな」
「その例外とは誰なのじゃ?」
「その前にギルドについて説明しなければならないな。まず……」
ユリスはギルドについていろいろ知った。
この世界は魔物が存在しており、こちらに危害を及ぼすものがいて、それを討伐するために設立された国営の団体である。国営のギルドの他にさまざまなギルドがあるが、規模の差が激しい。国内で一番規模が大きいのが、国営の『妙楽亭』である。
ランクがあり下の方からF・E・D・C・B・A・S・SS・SSS・Xの順になっている。S以上から二つ名がつけられるシステムとなっている。依頼は現在のランクの1つ上まで可能であった。ギルドごとにそれぞれのギルドマスターがいる。ギルドマスターになるためにはランクがSSS以上で、聖王からと、他のギルドマスターからの承認でなければなることができないことになっているのだ。
その他にギルドでは宿泊施設があり、A以上で利用することができる。
「……ということだ。お前が10歳になったら学校に行くことになっている。アフェルシス学園だ。入学したときにギルドに登録をすることになっている。まず、入学のための試験がある。これからそのための入試勉強しなければならない。魔法の実技試験はないが」
「入学の試験って、難しいのかの?」
「受けてみたらわかる」
ギルスは手を引き、水晶の部屋からユリスの部屋へと戻った。
「家庭教師を頼んでいる。試験がんばるんだぞ」
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