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優也というと……?
「本当にユリスとは何ともないのか?」
顔と顔との間があと数センチの状態でジョシュアは言った。少し顔が赤いのは気のせいだろうか。
(ユリスを好きになるのは有り得ないし。なにせ前世が兄弟だったしな。これは身が裂けても言えない……。
……俺とユリスは何ともないのだが、ジョシュア達にしては羨しいのか?)
内心溜め息をつき、優也は言った。
「そうだ」
ジョシュアは離れ、溜め息をついた。
「なら、なんで最初から言わなかった?」
「こんなことになるとわかっていたからしな。前でも今でも同じだということだ」
「ちぇっ……ばれていないのかな……」
「恥ずかしいのにな」
とジョシュアとノアがユリスたちがいるところを見、また溜め息をつく。
少し離れているため、ばれているということはないようだ。しかし優也は、
(どうせ好きならいっそ言えば?)
と心の中で突っ込んでいた。
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