緊急帝会議

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 何だろう? とユリスは思いながらも、ナルディアのそばにつく。 「今からSSSランクレベルの幻魔法をかけるわ。ちょっと遊んでみようと思ってね」  その遊び相手はユリスにはすぐさまわかった。  ナルディアはこの国に片手ほどでしかない幻属性の持ち主でもある。  立ち上がり、ユリスの頭を撫でる。しかし、ユリスは撫でられる感覚以外は何も感じす、きょとんとした。 「心配しなくてもいいのよ。ちゃんと魔法は発動したから」  そう言ったとき、扉が開く音がし、茶色のローブと黄色のローブが入ってくる。入ってきた全員がナルディアに一度頭を下げ、それぞれの席へと座っていき、話し出した。 「この間発売された聖典なんじゃが、どう思うのじゃ?」 「私も見ましたよ。かなりやばいアングルで写っていてかなりやばかったです。妻にばれたら処刑されますね……」 (いい年して変態がおるのう……)  2人はユリスに気付いたのか、彼女を見ると、納得したのか再び変態話を小さな声でしだした。
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