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入ってユリス顔を見た途端、ウッと頬を赤くして背けた。
ユリスはなにが起こったのがわからず、今だ頬を赤くしているエリシアに聞いた。
「わらわの顔に何かついておるのか?」
エリシアはあわてて言った。
「いえいえ何も付いていません! ……ユリス様が可愛すぎるんです」
エリシアはユリスの眠気眼があまりにも可愛いかったので思わず悶えてしまったのだ。エリシアの後半言ったことは消え入るように小さかったのでユリスには聞こえていなかった。
エリシアは気を取り直して言う。
「アステリア様がお呼びです」
「母上が? わかった」
目をこすりながらベッドから出、おぼつかない足取りでエリシアのところにてくてくと歩く。
エリシアは悶えそうになるがなんとか堪え、公爵夫人の部屋へと向かった。
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