青空

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ついていた左膝を地面から離し、腰を上げる。 おばちゃんが見えなくなったら・・・ ばんっ!!!! 勢いよく走り抜ける。 風を手に顔に足に全身で受けとめる。 もう少し足を上げてみよう。 ぐんぐん加速していく。 手ももっと大きく振って──── 「気持ちー!!!」 つい口から出てしまった言葉は思っていたよりも大きな音で、遠く青い空の彼方ではなく、すぐ近くでわたしを見ていた男の子に届いた。 わたしと同じ学校の制服を着くずすでもなく、かといって堅苦しすぎない、まぁ世間から見れば好印象な着こなしをしている彼はわたしを見るなり怒鳴った。 「ぅおいっ!!!」
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