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「ん?みたいな顔してんじゃねーよ。
ここは道路!
いつ車が飛び出してくるかわかんねーところを堂々とど真ん中走るな!
小学生かっ!!
ったく・・・」
まだ続きそうな悠斗の小言。
わたしの耳はぱたりと閉じかかっている。
悠斗とは中学からの友達。
家も近いし、小学校は違ったけれどもっと小さい頃は公園でも一緒に遊んでいたとお母さんから聞いた。
幼なじみというのだろうか。
前から思っていたが悠斗は心配性すぎて逆にこっちが心配になってしまう。
若ハゲになるんじゃないかなって。
「大丈夫だよ悠斗。」
笑って返事をするわたしに説得力がなかったのか、はぁと溜め息をつく悠斗。
「車のいなさそうな時間帯をちゃんとねらってるんだよ?
どこでも同じことやってるんじゃないから。
それにこの辺田舎だし、大丈夫!」
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