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「待って!俺チャリ・・・ってか・・・!!」
視線を真っ直ぐゴールへと向ける。
ポストまで100Mあるかないかの距離。
一直線、脇道もない。
障害物が何もなければ、2人以外の人は見事に誰も見当たらない。
腰をあげ右足にぐっと力を入れたとき、悠斗が大声でわたしの名前を呼んだ。
自転車に乗って片足を地面についている状態の悠斗の顔を見ようと、見上げた瞬間。
急激なスローモーションに変わり、激痛と悲鳴とが共鳴しあい、次に目に入ったものは・・・
それはそれは青く蒼く澄んだ空だった──────。
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