―山の王―

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狂乱「真の体の中にダークという人がいるからよ。」 シラシ「ほぅ、体の中にいるとな?もしやそやつは『闇人』じゃないかの?」 狂乱「『闇人』…ですか?」 シラシ「さよう。奴らは目的の為に手段も力も選ばない血も涙も無い連中じゃ。じゃが本当に恐いのは、連中が皆闇の力を手にしていることじゃ。」 狂乱「闇の…力!?」 シラシ「なんじゃい知っとるのか?」 狂乱「ええ。話に聞いたことしかないのだけれど、確か禁忌や禁術や禁断の領域に達する力のことよね。」 シラシ「九割正解じゃ。」 狂乱「えっ、でもお師匠様はそう仰って…」 シラシ「ならそのお師匠とやらは、余程の無知かもしくはあまりにも危険じゃから弟子にすら話したくなかったのやもしれぬ。」 狂乱「そんなに危険だと言うのですか!?」 興奮してシラシに顔が近付く。 シラシ「あぁ危険じゃとも。闇の力に溺れた者は二度と、人には戻れないじゃろう。」 狂乱(一体本当の闇の力って…)
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