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王子の朝は早朝の鍛錬から始まる。
しかし、ディアナは低血圧で寝起きが悪かった。
だから、ヘリオスがいつも起きていた空が白んできた時間より早い、夜明け前に起こされた。
「王子!!
朝ですよ!!」
この声は…レミーだ。
カーテンが開かれるが、夜明け前なので、ほぼ意味はなかった。
ディアナは布団に潜り込み、もそもそと「後半年…」と言った。
「いつまで寝る気なんですか!?」
それにはレミーも吃驚した。
「あなたは三年寝太郎ですか!?」
すると、律儀にディアナは答えた。
「いいえ、眠り姫です…。
王子様が眠っちゃって(永遠に)、私が起こさなきゃいけにゃぁ…」
そこまで言って、ディアナの声が聞こえなくなった。
レミーが心配して近付くと規則正しい寝息が聞こえてきた。
どうやらディアナは寝ているようだ。
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