いち。問題はここから始まった

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まぁるい星が有った。 まぁるい星に自然豊かな国が有った。 まぁるい星の自然豊かな国に1人の少女がいた。 少女の髪は綺麗な白金(プラチナブロンド)で、まるで月光のようだった。 だから少女の名前は月の女神―ディアナ―といった。 ディアナは美しい娘だった。 月光を紡いだような絹糸の髪は腰辺りまで有り、項で1つに括られ、キラキラと朝日に輝いていた。 その瞳も月光のように髪と同じ白金で神秘的で美しかった。 彼女が15歳の誕生日を迎えたある日のこと。 「すまんがここにディアナという人はいるか?」 複数の男たちがやってきたその日、ディアナは風邪をひいて寝込んでいた。 ディアナは元々病弱で、それを切っ掛けに始めた薬店は今や大繁盛している。
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