いち。問題はここから始まった

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「私がディアナです。 お父様とお母様のお店に土足で立ち入ることは私が赦しません!!」 そこまで言うと、ディアナだと名乗った少女の体がずるりと崩れ落ちた。 「ディアナ!!」 男が少女に駆け寄り助け起こす。 「あれほど寝ていなさいと言っただろう!?」 男は少女にそう諭した。 しかし、それとは反対に男たちの中でざわめきが起きる。 「王子様の生き写しだ!!」 「王子様と同じ髪に同じ瞳!!」 そんな中、交渉をしていた1人の男が言った。 「娘、お前を我らが王陛下の御前へ連れて行く」 それはとても静かで、とても重苦しい声だった。 ディアナを男が庇うがその抵抗も虚しく、ディアナと男は引き裂かれた。 ただ、ディアナに唯一の目印をつけて…。
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