いち。問題はここから始まった

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――― ディアナは立派だが目立たない馬車に詰め込まれて城に辿り着いた。 荒っぽい運転で城への道を突き進むと、ディアナは直ぐに玉座の間へ連れて行かれた。 半ば引きずるようにして跪くような形で、王様の前に出されたディアナの意識は朦朧としていた。 王様は人払いを命じ、ディアナを見た。 確かにそこにいる少女の髪は、少し、輝きや色味が違うにしても彼の息子に似ていた。 「そなた…」 面を上げよと言おうとしたとき、 ぐらり…。 遂に限界に達したディアナの体は傾き、倒れた。
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