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―――
「――ん…」
ディアナが目を覚ますと、そこは見慣れない部屋だった。
「お目覚めになられましたか?」
側でメイドさんが微笑んでくれている。
「私…」
「御倒れになられたのですよ。
王陛下自ら、あなた様を連れて来られた兵たちに罰を与えられるほどに、王陛下はあなた様の身を案じてございます」
ディアナが住んでいた薬店にやってきたのは、どうやら兵士たちだったようだ。
「え…と…はじめまして、私はディアナです」
ディアナは戸惑い、挨拶をした。
「はい、お初にお目にかかります。
元、王子様仕えのメイドをやらせていただいておりました、レミーと申します。
しかし…本当に王子様にそっくりですね」
レミーと名乗った少女は頬に手を当て、ほぅ…とため息をついた。
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