いち。問題はここから始まった

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――― 「――ん…」 ディアナが目を覚ますと、そこは見慣れない部屋だった。 「お目覚めになられましたか?」 側でメイドさんが微笑んでくれている。 「私…」 「御倒れになられたのですよ。 王陛下自ら、あなた様を連れて来られた兵たちに罰を与えられるほどに、王陛下はあなた様の身を案じてございます」 ディアナが住んでいた薬店にやってきたのは、どうやら兵士たちだったようだ。 「え…と…はじめまして、私はディアナです」 ディアナは戸惑い、挨拶をした。 「はい、お初にお目にかかります。 元、王子様仕えのメイドをやらせていただいておりました、レミーと申します。 しかし…本当に王子様にそっくりですね」 レミーと名乗った少女は頬に手を当て、ほぅ…とため息をついた。
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