いち。問題はここから始まった

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王様の方を向き、王様が軽く頷くと、レミーが額と思わしきものに掛かっていた布を外した。 「!!」 布を外すと、ディアナは驚愕した。 そこに描かれていたのはディアナと瓜二つの男だった。 髪や瞳の色は若干違うが、長い間側にいる人でないと見分けることは出来ないだろう。 「そなたには、この戦が終わるまで、ヘリオスの身代わり、詰まり影武者をして欲しい。 この通りじゃ」 そう言って王様は自ら頭を下げた。 「そ…そんなッ、王様!!」 ディアナはあたふたと慌てた。 王様に倣うように、レミーと男も頭を下げる。 「……やります。 けど…私、隠し通せる自信がありませんよ…」 少しの間の後、ディアナはそう口を開いた。 「大丈夫じゃ。 レミーとロマノフが協力してくれる」 王様がそう言うと、レミーとロマノフと言われた男が頭を下げた。 こうして少女は王子の身代わりとなった。
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