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王様の方を向き、王様が軽く頷くと、レミーが額と思わしきものに掛かっていた布を外した。
「!!」
布を外すと、ディアナは驚愕した。
そこに描かれていたのはディアナと瓜二つの男だった。
髪や瞳の色は若干違うが、長い間側にいる人でないと見分けることは出来ないだろう。
「そなたには、この戦が終わるまで、ヘリオスの身代わり、詰まり影武者をして欲しい。
この通りじゃ」
そう言って王様は自ら頭を下げた。
「そ…そんなッ、王様!!」
ディアナはあたふたと慌てた。
王様に倣うように、レミーと男も頭を下げる。
「……やります。
けど…私、隠し通せる自信がありませんよ…」
少しの間の後、ディアナはそう口を開いた。
「大丈夫じゃ。
レミーとロマノフが協力してくれる」
王様がそう言うと、レミーとロマノフと言われた男が頭を下げた。
こうして少女は王子の身代わりとなった。
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