恐怖のはじまり

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母のいる部屋は相部屋でした。 母は窓際で、カーテンは完全に閉められてしました。 父が声をかけて、カーテンを開けると、母は疲れきった表情でした。 私はかいだことのあるような、ないような甘い匂いのありかを探してキョロキョロしていました。 『なんで凜を連れて来たの?』 母は低いトーンで父に言いました。 父も母も訛りがきつくて私には聞き取れませんでしたが… 父が何かを言っているのはわかりました。 私は咄嗟に… 『ごめんなさい…』 と答えた記憶があります。
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