恐怖のはじまり

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この頃からの記憶は、私にもあります。 3人で仙台の借家に移り住み、誰からも愛されていた私は、一気に奈落の底まで落とされたような虐待を受けました。 殴る、蹴るはもちろんですが、幼稚園にも通わせてもらえず、お風呂は週に1回。 ご飯は一日茶碗一膳。 おかずなんてありません。 コップにマジックで線が引いてあって、水はその線までしか飲めません。 洗濯も、自分で。 喉が渇きすぎて、雨水を溜めたこともありました。 父と母は毎晩ケンカ。 きっとお金のことでしょう。 怖いお兄さんが、冷蔵庫とテレビを持って行ったことがありましたから。
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