恐怖のはじまり

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近所の人が見兼ねて、私におやつを分けてくれることもしばしばでした。 笑顔が気持ち悪いと、笑顔禁止にされたこともあります。 この頃からです。 目がすわって、上手に笑えなくなったのは。 笑ったら殴られたり、コップの線がどんどんしたになるからです。 不思議と、遠野家を思い出さなかったのも事実です。 私がいけないんだ、だから寒い夜でも外に出されるんだ…。 自慢のパチクリな目は、みるみるうちに涙で腫れ上がりました。
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