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利家は秀明の前まで来ると、
利家「努力する奴は嫌いじゃないぜ。
ちょっとそいつを貸してみな。」
利家は秀明から木刀を受け取ると、秀明の前で自分の剣術を披露した。
利家「俺は刀よりも槍の方が得意だが、やはり基本である刀を覚えた方がいいだろう」
秀明はこの時、利家から人の温もりを受けた気がした。
利家「暇な時にお前の稽古をみてやるよ。」
利家は少し照れながら言うと、工房から出て行こうとした。
秀明「ありがとうございます。是非、お願いします師匠!」
秀明は師匠という言葉が自然に出てきた。
利家「師匠か…。
悪くないな」
利家は誰にも聞こえないような小さな声でぼそりと言うとその場を後にした。
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