僕の部屋について

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僕の小さな部屋は、言葉でちらかっています。 だけどそこにはちゃんと、「僕」が存在しています。 「僕」は曖昧です。 でも、ちゃんと形はあります。 「僕」は不器用です。 でも、だからと言って、器用になりたいわけではありません。 僕の小さな部屋は、言葉でちらかっています。 だけど。 叫んだり、喚いたり、 時折ふと、呟くなどして、 「僕」を「あなた」に伝えています。 良ければ少しだけ、 立ち止まっていただけませんか? ちょっと探せば「僕」はちゃんといるので、 「こんにちは」、と 一言声をかけてやってください。
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