1-S組

4/8
前へ
/163ページ
次へ
「あぁっ!? また死んだ! 里久弱すぎ!」 「…んだとてめぇ!」 「事実じゃんか! うー、やっぱり雪路に聞くのが一番なのか?」 「待て、もう一回やらせろ」 「別にいいけど」 「…所で、智景は何のゲームしてるの?」 生クリームを作りながら、そう聞いてきた美鶴を見て、智景は拳を握った右手を上に上げて「一狩り行こうぜ!」 と言い放つ。 その言葉でゲームの内容を理解した美鶴はああ、と頷く。 「? ごめん、僕、ちょっと分からなかったんだけど…どんなゲームなの?」 「自分がハンターになって、ドラゴンとか色んなモンスターを倒して、素材を手に入れて強くなるゲームだよ」 簡単に説明すると七緒は理解した様で、興味深そうに目を輝かせる。 「…七緒もやってみるか?」 「えっ、いいの?」 「どうせ、俺達には倒せないし…」 「おいチビ。俺はまだ死んでねぇ…!」 「…今死んだな。七緒、やってみろよ」 固まる里久からPSPを奪うと智景は七緒に渡す。 七緒はちら、と美鶴を見たが、美鶴が微笑を浮かべて頷いたのを見て、笑みを浮かべて、ソファーに向かった。
/163ページ

最初のコメントを投稿しよう!

835人が本棚に入れています
本棚に追加