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「あぁっ!? また死んだ! 里久弱すぎ!」
「…んだとてめぇ!」
「事実じゃんか! うー、やっぱり雪路に聞くのが一番なのか?」
「待て、もう一回やらせろ」
「別にいいけど」
「…所で、智景は何のゲームしてるの?」
生クリームを作りながら、そう聞いてきた美鶴を見て、智景は拳を握った右手を上に上げて「一狩り行こうぜ!」 と言い放つ。
その言葉でゲームの内容を理解した美鶴はああ、と頷く。
「? ごめん、僕、ちょっと分からなかったんだけど…どんなゲームなの?」
「自分がハンターになって、ドラゴンとか色んなモンスターを倒して、素材を手に入れて強くなるゲームだよ」
簡単に説明すると七緒は理解した様で、興味深そうに目を輝かせる。
「…七緒もやってみるか?」
「えっ、いいの?」
「どうせ、俺達には倒せないし…」
「おいチビ。俺はまだ死んでねぇ…!」
「…今死んだな。七緒、やってみろよ」
固まる里久からPSPを奪うと智景は七緒に渡す。
七緒はちら、と美鶴を見たが、美鶴が微笑を浮かべて頷いたのを見て、笑みを浮かべて、ソファーに向かった。
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